日南市北郷道の駅
 
西海市主催のタイニーハウスコンテストにおいて奨励賞を頂いた時のデザイン案です。
西海市ではヒノキが人工林の94%を占めている一方で木材市場に出荷できない林地残材(未利用材)も増加している事やゼロカーボンシティへチャレンジする事を表明している部分に着目し、未利用材を余す事なく活用し、建物の性能向上にもつながる提案を考えました。
 
 
西海市にある林地残材の小径木材(ヒノキ)を活用し、自然と調和し観光と繋がるタイニーハウスを考えます。
外周に配置された引き戸に小径木材の芯材を使い、短い木を互い違いに並べて編み込むようにつくります。この繊細な引き戸によって木の温もりと隙間から差し込む光が室内の暮らしを豊かにし、引き戸を開けた時には西海市の自然豊かな景色を楽しむことができます。
壁の断熱材には辺材をチップにして活用することで断熱性や調湿性を高め、仕上げとして見せることで心理的な安らぎをもたらします。また外構舗装には樹皮をバークチップとして並べ、動物や虫の立寄り処としても考えます。
 
更に枝葉は観光資源としてリース作り体験等に活用し、引き戸に飾ることで観光を楽しみながら建物をその人のオリジナルに仕立てる事ができます。
林地残材が建物の内と外を繋げる架け橋となり、また豊かな暮らしと観光資源を生み、暮らしと観光が互いに組み合う事で、一廻りも二廻りも楽しめるタイニーハウスになります。
 
 

 用途:宿泊施設
敷地:長崎県西海市
面積:30m2
提案者:蟻川佑太、村田奈津子
 
 
 

 
 
 
外観
 

 

 
 
 
 
内観
 
平面イメージ   
 
断面パース
 
 
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