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1人暮らし用のワンルーム賃貸住戸リノベーション計画です。都心にいながら緑を感じることができるこの住戸において、外の景色を活かしつつ住戸内にも植物を飾ってゆったりと暮らせるような住まいの計画を考えました。30年以上前の一般的なワンルーム分譲賃貸では室内面積や投資利用などの理由からお風呂やキッチンに予算をかけていない住戸を散見します。例え1人暮らしの賃貸であっても、働いて帰ってきた家でゆったりとお風呂に浸かって次の日を快適に迎えてもらいたいと考え、20㎡程度の小さな部屋にお風呂を独立して設け、そのお風呂からは外の景色が見えるように大きな窓を設けました。またお風呂の窓の外には観葉植物を飾ることもできるタイル貼りのガーデニングスペースを設けました。ここに植物を飾ることでお風呂から室内の緑を見ながら過ごすことも出来ます。
水廻りを充実させることで借主に居心地の良い空間を提供するだけでなく、不動産所有者にとっても既存より高い利回りで賃貸の収益を得ることができます。
 

敷地:東京都文京区
既存建物:1986年竣工
面積:21.73m2
設計期間:約2.5ヶ月
工事期間:約2ヶ月
施工:株式会社OTO
写真:中村晃
 

窓からの眺め
 
 
エントランス
エントランスを抜けて右側に洗濯機置き場と収納スペース、左側にトイレを設置しています。収納扉は部屋の仕切りとしても使うことができます。
 
収納スペース
 
トイレ
トイレスペースを少しでも広く確保するため、既存のRC壁に塗装を施して仕上げています。トイレの便器は掃除がし易いように縁なし形状のものを採用しています。
 
 
 
キッチン兼洗面スペース
ワンルーム内にあるキッチンはなるべく家具の様に見せるためスチールの足と木製の天板でシンプルなデザインとしています。1人暮らしでも十分に調理ができるよう、横2列のIHコンロを採用しています。またシャワー付き水栓、可動式の鏡を設置することでここを洗面スペースとしても利用することができます。作業台の部分はドレッサーのように利用することもできます。
 
 
 
 
ユニットバス 
20㎡のコンパクトなワンルームでも緑の景色を楽しめる窓付きお風呂を設けました。窓の外にはタイル貼りのガーデニングスペースを計画し、そこに観葉植物を並べれば好きな緑を見ながらお風呂に入ることもできます。仕事などで疲れた体を少しでも癒してもらえるような空間を考えました。
 
 
脱衣前の仕切り扉 
収納扉を玄関と寝室の仕切りとして使用することができます。玄関先での荷物の受け取りなど、奥の部屋をあまり見られたくない時に使うことを想定をしています。また扉の取手は大きなサイズのものを採用し、扉を閉めたときに脱衣所のタオル掛けとしての役割も担います。
 
 
 
 ベッドペース ガーデンスペース
室内の一角にタイル貼りのゾーンを設けて観葉植物などを置くことができるスペースを設けています。霧吹きをしても大丈夫なように壁仕上げは樹脂系の波板を計画しています。飾った観葉植物はお風呂の窓越しに眺めることができます。
ベッドスペースには温かみのある色合いの無垢フローリングを採用しています。
 
 
タイル床とな波板壁
タイルは45mm角の白モザイクタイルを、波板はヨーロピアンホワイトカラーを採用しました。これらの仕上げは室内全体を明るくし、やわらかな雰囲気をつくります。
 
文京区マンションリノベ 既存
既存写真
 
プラン
 
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